英語リスニング

日本人が知らない英語リスニングが聞き取れない6つの本当の理由

2020年4月4日

 

皆さんこんにちは
アメコミ映画チャンネルです。

リスニングテストの時に一度聞き逃すと頭が真っ白になってパニック!なんて人も多いのではないでしょうか?

私も高校の頃のリスニングテストでは一度聞き逃しては諦めモードになる事もよくありました。

また中にはテストではまあまあ理解できるけど、ネイティブ同士の会話となると分からないという人もいると思います。

そこで今回はちょっとしたテクニックも含めてリスニングのコツや聞き取れない原因を見ていきましょう。

 本記事の信頼性
本記事の内容

・英語が聞き取れない6つの原因

・会話に活かす方法

 

英語が聞き取れない6つの原因

英語が聞き取れない!と言っても考えられる理由は大きく次の6つあります。

みなさんはどれに当てはまりそうか考えながら探していきましょう。

 

・文章が理解できない

・発音を知らない

・音の変化を知らない

・木を見て森を見ず状態

・翻訳して理解しようとしている

・リズムが分からない

 

文章が理解できない

リスニングといえど話されているのは文章です。

リスニングテストを想像すると分かりやすいですが、音声を吹き込んでいるナレーターは台本を読み上げています。

つまりナレーターが読み上げている台本(スクリプト)を読んで分からなければ聞いたときも分からない可能性は高いです。

 

これと同じように知らない単語が多すぎる場合も理解は難しくなってしまいます。

この後でも紹介しますが文章の中でも特に『動詞』は大切で、これが分からないと全体的な意味がよく分からなくなってしまいます。

1つ2つ程度分からない単語があっても文脈から想像できますが、これにも限度があるためリスニングにも単語力や文法などの基礎的な力は必要です。

文法の勉強方法については英語初心者が必ず知るべき文法の勉強方法【暗記はダメです!】で詳しく紹介しています。

 

 

発音を知らない

次に考えられるのが単語の発音を知らないために分からないという事。

 

たとえば「否定する」という意味で使われる『deny /dɪˈnʌɪ/』という単語を間違って『デニー/deni/』と読んでしまった人は多いと思います。

このよう間違った発音で覚えていれば、本来の発音を聞いたときに分からなくなってしまいます。

 

単語を勉強するときには、このような事を防ぐためにも発音記号もチェックするとリスニングで役立ちます。

発音記号とは上に書いた/dɪˈnʌɪ/のように斜め棒のスラッシュに挟まれた記号。

辞書や単語帳にはほぼ必ずこの記号が書かれており、ローマ字読みのように考えていただければ分かりやすいと思います。

また発音記号の上には小さく点が打たれておりそこが1番強く読む部分、アクセントとなります。

 

 

たとえば、りんごを表すappleの発音記号の上に『'』このような点が一つありますよね。

つまりapple の場合は最初のaの部分を強く読むという事です。

このように単語の発音記号も確認しておくことで、思っていた発音と違ったということを減らせます。

 

音の変化を知らない

3つ目に考えられるのは英語の音の変化を知らないということです。

英語だけではありませんが、音と音がつながったりして別の音に変化することがあります。

たとえば『さみしい』という言葉がありますが少し言いづらいため『さびしい』とも言ったりもしますよね。

ここでは『し』の音につられて『み』から『び』へと音が変わっています。

 

これと同じように英語でも音の変化は起こります。

ここでは英語でよく起こる音の変化を大きく2つに分けて見てみましょう。

 

つながる

単語の中にはお互いにくっついて全く別の音になることがあります。

これは日本語でも同じで、たとえば『甲子園』は本来ならば『こうしえん』ですが実際には『こーしえん』と言いますよね。

イメージとしては単語のお尻と頭がくっつく感じ

『くるま』と『マイク』を続けて言う時に、『くるマイク』のように『ま』をくっつけてしまうのが音のつながりのイメージです。

音をつなげる理由は単純に言いやすくするためです。

たとえば、タレントの『おのののか』さんなどが分かりやすい例で、続けて読むと『の』が3連続で少し言いづらいですよね。

こちらは名前なので勝手に『の』をまとめて『おのか』とはできませんが、名前以外では言いやすいように音を省略したり・変化が起きます。

英語でもこのような音のつながりによる変化や省略はよく起こり『in』や『at』『on』『up』『of』『to』のような前置詞、『give up』のような熟語、『a、an』のような冠詞は他の単語とくっついて音が変わりやすいです。

次の16個の例はその代表的なものです。

 

1.in a box(箱の中に)

 

2.I have an apple(私はりんごを持ってる)

 

3.on a table(テーブルの上に)

 

4.come on(こっちに来い)

 

5.stand out(目立つ)

 

6.get out (出て行け)

 

7.Man of Steel(鋼の男/スーパーマン)

 

8.I kind of feel sad.(少し悲しいです)

 

9.I went to the park.(公園に行きました)

 

10.from my house(私の家から)

 

11.It was good day(良い1日だった)

 

12.but I don't like it (でも私は好きではありません)

 

13.you and I(あなたと私)

 

14.keep up(維持する)

 

15.Never give up(あきらめるな)

 

16.tea or coffee (紅茶かコーヒー)

 

 

 

1.は『inのn』と『a』がつながり『ina:イナ』となっています。

※カタカナ発音はあくまでも参考で正確な発音ではありません。

 

2.は『anのn』と『appleのa』がつながり『ana:アナ』となります。

 

3.は『onのn』と『a』がつながり『ona:オナ』となります。

 

4.は『comeのm』と『on』がつながり『mon:モォーン』となります。

※comeのeは発音されないので最後の音はmとなります。

 

5.は『standのd』と『out』がつながり『dout :ダウト』となります。

 

6.は『getのt』と『out』がつながり『tout:タウト』となります。

 

7.は『Manのn』と『of』がつながり『nof:ノブ』となります。

 

8.は『kindのd』と『of』がつながり『dof ドブ』となります。

 

9.は『wentのt』と『to』がつながり『wento:ウェントゥー』となります。

 

10.は『fromのm』と『my』がつながり『fromy:フロマイ』となります。

 

11.は『goodのd』と『day』がつながり『gooday:グッデイ』となります。

 

12.は2つあり『but』と『I』がつながり『butI:バライ』となります。

 

13.は『and』と『I』がつながり『anI:アナイ』となります。

 

14.は『keepのp』と『up』がつながり『pup:パップ』となります。

 

15.は『giveのv』と『up』がつながり『vup:ヴァップ』となります。

 

16.は『tea 』と『or』がつながり『teaor:ティーッワ』となります。

 

 

いかがでしたでしょうか?他にも例をあげたらキリがありませんが、ここまでは単語どうしの頭とお尻がつながり変化するものでした。




消える音

もう一つ英語にはほぼ聞こえない/消えてしまうというやっかいな音もあります。

5つの例を見てみましょう。

 

1.I'm walking to the park.

 

2.He's coming here.

 

3.I like her.

 

4.I like him

 

5.That's his book.

 

 

1.は『walkingのg』が小さくなり『to』とつながり『walkin to:ウォーキントゥー』となります。

 

2.は『comingのg』が小さくなり『here』とつながり『comin here:カミンヒァー』となります。

 

3.4.5.は『h』の音がほぼ完全に消えるというものです。

 

そのため3.の『 her』は『h』が消えて『er』となります。つまり『h』が消えて音がつながることで『like her』は『liker:ライカー』となります。

 

4.も同じで『him』の『h』が消えて『im』となります。そのため『like him』も『h』が消えて音がつながり『likim :ライキム』となります。

 

5.も『h』が消えて『his』から『is』となり、be動詞と同じような音になります。

 

 

これらは代表的なごく一部で他にもいくつかありますが、ここで取り上げたものを知っておけばほとんどのリスニングに対応できます。

 

木を見て森を見ず状態

リスニングの時に完璧に聞き取ろうとするあまり一部に集中して全体を見失ってしまうパターンです。

正確に聞き取ろうとして少しでも分からない所があるとそこにこだわり、大切なところを聞き逃してしまったという人もいると思います。

でもリスニングで大切なのは一語一句正確に聞き取ることではなく、全体の意味を把握することです。

 

たとえば、私たちが普段話を聞く時は一語一句聞き取っているわけではありません。

時には周りの雑音でよく聞こえない時があっても大体話している内容は分かりますよね。

つまり英語のリスニングでも大切なのは一語一句逃さず聞くことではなく、全体の意味が分かるかどうかという事。

そのため『あれ?いまtheと言ったのかな?それともthatだった?』『wasだった?was going toだった?』など細かいことは置いておきましょう。

 

私もこのような『木を見て森を見ず』状態だった事もありましたが、今振り返ってみるとこの原因は文法や単語の知識の欠落でした。

最低限の知識がなかったため、一語一句聞き取り→翻訳するという完全なムリゲーをやってました。

木を見て森を見ずの人は基礎知識が足りないか、翻訳して理解しようとしている可能性が考えられます。




翻訳して理解しようとしている

これは私の経験から断言できますが、翻訳してから理解するというのはリスニングでは完全なるムリゲーです。

 

なぜならいちいち翻訳していたらどう考えても話すスピードには間に合わないからです。

海外のインタビューや会見などは、通訳のために間を開けてくれますが、普段の会話やリスニングテストではそんな間はありません。

 

私が高校生の頃はリスニングテストで素早く訳して理解しようとしていましたが、当然無理でした。

うまく行っても最初の1、2文が訳せるだけ。

しかも音声はその間も流れ続けるため全体としては結局ちんぷんかんでした。

 

人との会話でもいちいち訳すために相手を止めていたら会話になりませんよね。

そのため英語をそのまま理解できるようにするトレーニングが必要となります。

そのための一歩としてこちらの記事で詳しく書いていますのでぜひ参考にしてみてください。

 

 

また通訳者や翻訳者は日本語に訳してはいますが、彼らは日本語に訳してから理解しているわけではありません。

英語を読んだり聞いて理解してから日本語へと変換しています。

 




英語のリズム分からない

英語が速すぎて分からないという人はリズムが掴めていない可能性があります。

 

そんな私もリスニングテストでは毎回『速すぎない?』と思っていました。

でもネイティブスピーカーは特別速く話そうとしているわけではなく、ほとんどの場合は速く聞こえるだけです。

速く聞こえる原因の1つは上でも書きました音のつながりや変化によるもの。

なにせ本来2つに分かれているものをつなげて1つにしているのですから速く聞こえるのは当然といえば当然ですよね。

ちょうど野球部のあいさつで『こんにちは!』と言うところを『ちはー!』と言うように音がつながったり省略されるとどうしても速く聞こえます。

 

もう1つが英語独特のリズムによるもの。

多くの人が英語を日本語と同じリズムだと思って聞いているため余計に速く聞こえてしまいます。

英語は日本語にはない強弱のリズムがあります。つまり強く読むところと弱く読むところの抑揚があるという事です。

ちなみに日本語は強弱ではなく音の高低で調整します。

では英語と日本語の違いをサクッと見てみましょう。

 

だから止めろっていったじゃん

 

That's why I told you not to do that.

 

 

日本語で強調したい時には『だから』のように少しだけ高く言いますよね。

一方英語の場合は強く読みます。

しかも英語は基本的に単語一つ一つに強く読むべき場所があります。

ほとんどの単語にはこのように強く読む場所があるため、英語は強弱によって波のようになります。

そのため英語をカタカナ読みするとどうしても日本語のように平坦な音となります。

 

 

英語では下のように強弱の波があります。

 

 

 

このような英語の強弱リズムが掴めないという方は単語本を使っての勉強がオススメ。

 

 

ほとんどの単語本には赤丸のような発音記号とアクセントの『'』があるのでそれを参考にすると良いです。

また例文のCDや音源も付いていると思うのでどのように聞こえるか確認してみましょう。




会話に活かす方法

相手がいる会話では、分からない時は素直に聞き直すのも大切です。

わかったふりをして聞き続けていると相手は理解していると思いそのまま続けて、突然何か聞かれて沈黙してしまう事にもつながります。

そのため分からなければなるべく聞き返したり説明してもらう事も時には必要。

 

よほど意地悪な人でもない限り快く説明し直してくれたり、簡単な言葉を選んで話してくれます。

皆さんも日本語が分からない外国人に話すときは、ゆっくり簡単な言葉で話しますよね。

同じようにこちらが聞いたりすれば相手も合わせてくれるので、変に分かったふりをするよりはるかに良いです。

 

リスニングのちょっとしたコツは動詞に特に集中する事です。

動詞は『歩く、食べる、寝る、蹴る』など動きを表す言葉なので、これが聞き取れれば最低限は理解できます。

例えば『私は昨日ピスタチオを食べた』という文で『私は昨日』だけ聞き取れても肝心の何をしたのかが分かりませんよね。

『昨日どうしたんだ!』となってしまいます。

また『ピスタチオ』だけ聞き取れてもそれが何なのか知らなければ分かりません。ちなみにナッツの一種です。

 

でも動詞の『食べた』が聞き取れると何をいつ食べたのかは分かりませんが、何か食べたと分かります。

食べた事が分かればそこからある程度話も想像がつきます。

そのためリスニングでは動詞を少しだけ意識してみるのも良いでしょう。

 

身に付けたリスニング力を試すにはいつまでも教材や音源を使うのではなく実践あるのみです。

私も実際に人との会話を通してリスニング力に自信がついたように思います。

実は英語を話せるようになってくると同時にリスニング力もついてきます。

実践にはオンライン英会話が便利なのでおすすめ3つを紹介しておきますので良かったらチェックしてみてください。

 

 




  • この記事を書いた人

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英語を使って仕事をする26歳。 普段は貿易会社で海外との仕事をしながらYouTubeを活動をしたり、ブログを書いてます。 英語赤点 → TOEIC785 → 洋画やアメコミを英語で理解 → 英語を使い仕事

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