皆さんこんにちは。
アメコミ映画チャンネルです。
できることなら英語は楽しく勉強したいですよね。
そこで映画を使って勉強しようか悩んでいる人も多いと思います。
でも気になるのはそれが本当に効果あるかどうかだと思います。
書店には映画を使って勉強するための本はたくさん並んでいます。
本まで出てるので効果はありそうですが間違った方法をつづけてもあまり効果はありません。
そこで今回は映画を使った英語学習の効果と方法を見ていきましょう。
本記事の信頼性
本記事の内容
映画を使った英語学習の効果
映画を使ったリスニング学習法
映画を使ったスピーキング学習法
映画を使った勉強でテスト対策はできる?
目次
映画を使った英語学習の効果
結論、映画を使った英語学習は効果あります。
とくにリスニング、スピーキングに効果的です。
映画は日常的に使われる表現を学べ、たくさんある作品の中から自分に合ったもので勉強できます。
教材だけでは本当にその表現が使われているのかどうか分かりにくいですが、映画ならセリフをそのまま使うこともできます。
適切な方法でやればリスニング、スピーキングの両方の学習に使えるので便利です。
映画を使った学習法の注意
映画を使った学習では1つ注意があります。
それはこの方法を使うにはTOEIC 600~700点はないとあまり効果がありません。
TOEIC600~700点は高校までの英語が理解できれば取れる点数です。
TOEIC600点以下だと効果があまり期待できない理由は基本がまだできていないからです。
たとえば、英語学習をスポーツに例えると単語や文法は走り込みのような基礎練習。一方、映画を使った学習は練習試合。
つまり、走り込みをしないでいきなり練習試合をしても試合にならないという事です。
基礎がまだ不安という方は英語初心者が必ず知るべき文法の勉強方法【暗記はダメです!】をご覧ください。
英語の基礎を身につける方法
もうすでにTOEIC600-700点に達してる、または基礎ができていると思う方は読み飛ばしていただいて結構です。
英語での基礎のマスターとは単語・文法の理解です。
映画のセリフといえど全て単語と文法からできています。
たとえば『わたしは男です』という文を理解するには、少なくとも『わたし』と『男』の2つは分からないと全体も分かりません。
そのため映画を使う前に単語と文法というわけです。
具体的な学習は英語初心者のための学習法【その当たり前は間違いです】で紹介しています。
学習のポイントは完璧を求めず、テンポよく進め何回もくり返すこと。
『エビングハウスの忘却曲線』で言われるように人は何かを覚えてもすぐ忘れます。
時間がたてば結局どんどん忘れるので一度ではなく何回もくり返すことが大切です。
学習に使う映画の探し方
映画を使うといっても本編全ては使いません。
映画の多くは2時間前後もあるので、その一部だけを使います。
さすがにいきなり映画一本見ようとすると理解できずに嫌になり、やめてしまいます。
そのため2、3分ほどの映画の1場面を使います。
YouTubeには『Movie Clip』とよばれる1場面のみの動画もあるのでオススメです。
英語学習に合った映画の目安は次の3つです。
・自分が好きな映画
・セリフが比較的ゆっくりな映画
・内容が単純な映画(コメディーなど)
・英語字幕がある映画(必須!)
興味のないものや早口な映画、やたら長いセリフ、難しい内容だと初めは難しくて嫌になる可能性があります。
まずは続けることが大切なので最初は出来るだけ易しいものを用意しましょう。
早口かどうかなどは映画を見なければ分かりませんが、内容は見る前に見分けられるので初めはコメディーなど日常を扱ったものがおススメです。
字幕も大切で、これが無いと聞き取れない時に確かめようがありません。
必ず英語字幕がある映画を用意しましょう。
良い感じの映画が見つからない時はアニメもオススメです。
アニメの多くは子供向けに作られているので、比較的簡単なセリフが多め。
ディズニーなど知っているものから始めるのも良いと思います。
映画を使ったリスニング学習法
映画を選んだら学習は次の3ステップです。
1.字幕なしで数回見る
2.英語字幕をつけて見る
3.字幕なしで見る
ステップ1(字幕なし)
はじめに字幕なしで見る理由は『どこが分かってどこが分からないのか』をはっきりさせるため。
すでに聞きとれるところをくり返しても仕方ありません。
分からないところを明らかにすることでピンポイントに学習できます。
最初は1回では分からないと思うので何回か聞いてみましょう。『くり返し聞いてもどうしても分からない』となったらようやく次のステップ。
もし『全く分からない』場合は難しすぎる映画や場面を選んでいる可能性があります。
その時はもっと簡単な別の場面や映画を探してみましょう。
ステップ2(字幕あり)
ようやく英語字幕をつけます。字幕なしでは聞きとれなかった部分の確認です。
英語が聞きとれない理由はおもに5つあります。
その中でも大きな原因となるのが次の2つ。
・単語や表現を知らない
・単語や表現を知っているけど、違く聞こえた
もし単語や表現を知らなくて聞きとれなかったのなら話は簡単。辞書で調べてノートに書き留めておきましょう。
問題は単語は知ってるのに違う音に聞こえた時です。
これは『リエゾン』などと呼ばれます。リエゾンとは単語と単語がくっついて別の音に聞こえるという現象。
例えば、日本語でも『体育館(たいいくかん)』のことを『たいくかん』と『い』を繋げて読んだりしますよね。
英語でも似たようなことが起ります。
試しにI like it.(それ好き)を例に音声を聞いてみてください。
ステップ3(字幕なし)
改めて字幕なしでも聞きとれるか最後の確認をします。聞きとれない場合はもう一度ステップ2に戻りくり返しましょう。
ステップ3では意味も理解できているか確認もします。
『聞き取れたけど意味はよくわからない』では意味ないのでしっかり確認しましょう。
字幕なしでも完全に聞きとれて意味も分かるようになったら次の場面を使いステップ1〜3をくり返します。
できれば仕上げに数日たったあとにもう一度おなじ場面を字幕なしで聞くのも効果的。人はすぐ忘れてしまうので覚えているかの確認をするためです。
聞きとれて理解できればOK、できなければステップ2に戻ります。
以上が映画を使ったリスニング学習法です。
映画を使ったスピーキング学習法
スピーキングというと相手がいないとできない気がしますが映画を使って1人でも練習できます。
ここでは映画を使い『口の動き』を練習しましょう。
口の動きの練習はスムーズに英語を言うためのトレーニング。
例えば『こんにちは』と言うときは、無意識にベロや口を動かしています。
いちいち『ん』ではベロを上あごにつけて『に』で戻そうなど考えませんよね。
しかし慣れない英語だとなかなかスムーズにベロや口が動きません。
スムーズにしゃべれるようになるには無意識でもベロや口を動かせるように練習が必要。
一語一語は言えても文になるとつっかえたり、思うようにしゃべれないという人はベロや口の動かし方に慣れていない人。
つまりは練習不足です。
スピーキングの具体的な方法
スピーキングは『セリフに続いてつぶやく』ようは真似するのが効果的です。
『学ぶ』の語源は『まねる』とも言われてるように、英語でも『まね』するのはかなり良い練習です。
赤ちゃんが言葉を覚えるのも親の会話などのまねから始まっています。
具体的な方法はセリフの後につづいて声を出すだけ。
使う映画はさきほどリスニング練習で使ったもので、字幕onでやります。
耳でセリフを聞きながら、目で字幕を追い、口からセリフを言いましょう。
はじめはセリフに追いつけなかったり、自分の声とセリフが同時に聞こえてくるので少し難しいと思います。
私も初めは上手くいきませんでしたが、コツは大きな声ではなく小さな声でつぶやくこと。
あくまでも口の動かしかたの練習なので小声でOK。
最初はセリフのスピードに追いつかないと思いますが、飛ばし飛ばしで構いません。
くり返し行うことでだんだん口の動きに慣れてきます。
日本語では使わない動きなので口が疲れるかもしれませんが、それは上手くできている証拠。
余裕が出てきたら、セリフの意味も考えながらできると良いです。
最後に字幕をはずして数回復習したら終わり。
映画を使った勉強でテスト対策はできる?
結論、映画を使った勉強でTOEICのようなテスト対策はあまりできません。
なぜならこの学習法はリスニングやスピーキングの練習向きだからです。
少なくとも普通の映画でTOEIC対策できるものはなかなかありません。
もちろんTOEICも映画も同じ英語なので不可能ではありませんがかなり遠回りです。
TOEICは慣れが大切で基本がしっかりしていれば、過去問をくり返すことで600〜700点は狙えます。
リスニングに関して言えばテストより映画のほうがよっぽど難しいです。
そのため映画で練習して理解できれば、テストのリスニングはかなり簡単に聞こえるようになります。
マラソン選手があえて空気のうすい山で走って負荷をかけるように、映画を使って練習するとリスニング試験はかなり簡単になるはずです。
今回は映画を使ったリスニング・スピーキング学習法について見てきました。
教材の音声とは違った、日常的な英語が学べるのでぜひ試してみてください。